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先週末から、家の前のプロスペクト公園の樹々に緑が芽生えはじめました。半年間の枯れ木風景にようやく終止符です。厳しく長かった今年の冬はついに終わりかな?、、、と思いきや4月中旬というのに木曜日の朝には雪が積もりました。それでも樹々の枝はぐん!と上に持ち上がっていて、全開に芽吹く日を寒さの中じっと待っている感じです。

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今年は2月中に米国で4回目となる確定申告を済ませ(米国では4月中旬が期限)、経費計算やレシート類の整理など毎年ルティーンの事務事項は最小限の労力で処理できるようになってきました。
元々の家賃が高いニューヨーク市近郊では昨年度は2%、今年は4%の上昇率、一方同じニューヨーク州でも郊外に行くとたった1%の上昇率だそうです。日本では4月から消費税が8%に上昇しましたが、ニューヨーク州では消費税は8.875%、お隣のニュージャージー州では7%。マンハッタン近郊は益々住みづらくなっていますが、毎日充実した日々を過ごせています。

2月はBlack History Monthでした。アフリカ系アメリカ人、いわゆるアメリカ黒人の歴史を継承する月間で、たくさんの場所で教会の仕事がありました。他州から高名な神父を呼んだ催し、教会という組織から離脱し有志が勉強会を立ち上げているスピリチュアル・ラーニングセンターなど、どこもゴスペル音楽の仕事で、私はクリスチャンではありませんがゴスペル音楽にとても興味があったので、普通に生活しているとまったく接点がない音楽を学ぶ機会が得られたのです。またこの仕事を通して「生きるため」に音楽が必要とされているコミュニティーがあることが体験できとても幸運に思っています。

2008年にニューヨークに引っ越して来てすぐ、ジャズのルーツを肌で知るために黒人教会へ訪れて体験レポートを提出する課題が大学院でありましたが、まさか日本人の私が数年後に自分がそのような異文化の中でピアニストとして働くとは思いもよりませんでした。
ジャズの仕事では黒人も白人も外国人(ヨーロッパ人、ロシア人、アジア人、イスラエル人)もいてお客さんには観光客やいろんな人種が居ますが、最近毎週行っているブルックリンの東の地区の黒人地域社会の教会は雰囲気がまったく異なります。この地域には至る所に黒人教会があり、日曜の朝はバスも電車も各自が通う教会へ行くために正装した人達でいっぱい(日本でいうところのお正月の初詣のような雰囲気)です。ここでは音楽そのものよりも宗教がどう家族の生活や考え方、生き方を支えているか、教会に通う人達にとっての音楽の位置づけや大切さなど、地域の一員になることですこしずつ理解できてきたように思います。一緒に演奏しているジャズミュージシャン達も小さい頃にはこういう場所で音楽に触れ道徳を培ってきたのだなあ、とルーツをあらためて理解できてきました。自分が知らなかった文化を知ることやこれまでの自分の常識を根底から覆される出来事は体力と気力が要りますが、とても目を見開かされる経験で、いくつになっても自分がより一層新鮮になれるように感じます。


さて先の話ですが、9月10日(水)ニューヨークのキタノホテルのJAZZ AT THE KITANOでピアノトリオをします。詳細がわかったらまたご報告します。今からとてもたのしみにしています。
ぜひ、聴きに来てください!


コロンビア大学内にあるThe Union Theological Seminary

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