<   2008年 06月 ( 1 )   > この月の画像一覧


先週は連日30℃を超え、猛暑を垣間みました。こちらでは腕が太かろうとメタボであろうと、みんな露出&ビーチサンダル。だから逆にいやらしくみえないのを良いことに、私も日本では絶対着ることはないであろうサマードレスを洗濯しては着ています。

最近、声楽の伴奏を引き受けてしまった。半分はクラシックで半分はジャズという企画で、しかも私がほとんど手を付けた事のないプーランクというフランスの作曲家の小曲集。で、音源もらって、テ、テンポ速すぎ。。。譜面もらってプレッシャー、、。音大生の頃はよくホテルのロビー等でバイオリン、クラリネット、フルートの伴奏のクラシックの伴奏の仕事をさせて頂きましたが、今では限られた期間で譜読みをして間違えずに伴奏するということがものすごくプレッシャーです。でも、本番で共演した後「また機会があったらクラシックもやりたいな」などと思ってしまうんです。

別件で、クイーンズ大学で夕方と週末に開催されている子供の音楽教室の発表会の伴奏依頼も引き受けました。こっちは簡単な曲で、ほぼ初見で3曲。どんな音楽でも流れるべき方向に自然に流れてアンサンブルできるって楽しいです。なぜかクラシックづいてて、同日の朝は現在10年生(高1)で音大を目指している男の子のピアノレッスン。ベートーベンのピアノソナタとバッハのインベンションに久々に取り組みました。

ピアノを始めたきっかけを聞いてみたら、なんと地元の市立中学だと言うんです。アメリカの教育システムでは、州と州内の地区によって6年/3年/3年とか、6/2/4、6/2/1/3という多様なパターンで大学以前の学校教育をやっているようで、公立の小中高の普通科で、音楽(コース)を選べるのだそうです。興味を持った生徒は、年間$45くらい(収入が少ない家庭ではもっと安く)でバイオリンやトランペットなど好きな楽器を学校で借りて、演奏の個人レッスン、オーケストラ、ブラスバンド、ジャズバンド、音大に入る前に必要な音楽理論の授業を取ることが出来るそうです。8〜10才くらいで管楽器やジャズバンドをはじめる子は多く、クラシックの場合は優秀であればコンチェルトを演奏する機会もあるそうです。念を押しますが、公立の普通科です!!その後大学や大学院へ進んだり(そこでも奨学金制度が充実している所は多い)、あるいは特にジャズの場合は大学へ行く必要もなくプロのバンドに誘われ(続け)るのが一般的なようです。

たとえ音楽の道に進まなかったとしても、特別な費用を用意する必要がなく、興味を持てば誰もが子供の時に好きな楽器の教育を受けれるというのは、とても恵まれた事だと思います。そこには優れた音楽指導者、プログラム、地元の支援があるんですね。ジャズクラブや演奏会に足を運ぶお客さんが多い理由も、子供の頃から音楽が身近なこういう所にあるのではないかと思います。学校でピアノを始めたばかりの子が週末には親とリンカーン・センターへお目当てのピアニストの演奏を聴きに行く。日本の一般家庭では考えられない話ですね。

私もここ2週間程の間にDavid Kikoski(in Seamus Blake Quartet; Ravi Coltrane, Nora Jonesとのジョイントコンサート)やヴィレッジ・バンガードでのEric Reed Quintet, JVCジャズ・フェスティバルのKenny
Barron Trio, Eddie Parlmieri Bandといった豪華なライブにたて続けに無料招待して頂き、Marcus Bilgrave Quintetを3ドルで聴きに行ったりと、日本にはないおトク生活に便乗しています。2週間でそんなにたくさんのアーティストが来日すること自体、まずないですからねえ。