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こういう便利なモノがあることは13年前から知っていたのだけど、一部のPCマニアの世界だと思っていました。ソフマップへ行く自分が想像出来なかった時代でしたから。NYまで来てコンピュータに疎い私がなにも楽譜ソフトに時間使わなくても、と憂鬱で仕方なかったのですが5管&リズムセクション編成のスコア(パート譜も)を書くことが多く、このままいくとフメン書いてばっかりでピアノが弾けません。そんな訳でついにギターセンター(アメリカで有名な楽器屋)で250ドルで買いました!はじめてWordやExcelを使った時以上に感動的!たった1クリックでパート譜が仕上がる、しかもEbやBbに自動的に移調もしてくれ、バリトンやトロンボーンは自動的にヘ音記号で記譜してくれる。出来た楽譜がどんなサウンドになるかコンピュータが自動演奏するので、実際の音出し前に修正もできる。自動演奏が想像通りのサウンドになってる時喜んでいる自分がちょっとオタクっぽいです。まだマニュアル見ながらで遅いのではやく使いこなせるようになりたい!!

慣れるとあまりに簡単に仕上がるため手書きにはない間違いも多いみたいです。出版社には曲のアレンジが出来る編集者が居て、「何小節目の何拍目はこの音になってますが、それで間違いないですか」などと電話かかってくるそうです。意地悪な編集者は、わざと間違えた音のままでその譜面をアレンジャーの名前入りで何万部も印刷するらしいです。一方でケニー・バロンや小曽根真さんの手書きのフメンはコンピュータで作成したものよりも断然読みやすいそうですよ。

その他の最近の経験は、ブルックリンにあるゴスペル教会に行ったこと。昔LAの教会でオルガンやピアノを弾いていましたが、ゴスペル教会ははじめて行ったんです。京都や浅草でエキサイトして写真を取りまくる観光客位私はガイジンでした。神父の説教はかなりエネルギッシュでライブ並みの迫力。バンドはBoys II MenやTake 6のバックバンドにいて良さそうなくらいパワフルで相当かっこいい。でも神父の息子である彼らはエンターテイメント目的の精神的に邪悪な音楽は聴いてはいけないらしく、ジャズすらダメという事です。この人達の常識では、音楽って毎週日曜の朝近所の教会で子供からおじいちゃんまで誰でもシェアでき、リズムにのって歌詞の内容に心から共感して歌うものなんやなあ。Blue Noteでチャージが1万円という国から来た私は無意識のうちになんて商業主義に染まってるんやろう、と感じました。プロのミュージシャンの生活がかかっているので全否定できないですが、ゴスペルに関する今までの私の知識は、日本人女性はみんなゲイシャで日本人男性はみんなサムライだと思ってる人くらい薄くて浅〜い。こういう環境で育った多くの才能が、音楽ビジネス業界の言うゴスペルとかR&B、ジャズに貢献し、エンターテイメントとして世界中に知られているんですねえ。アメリカ文化も音楽も、知っているつもりで全然わかってない事ってたくさんあるなあ、と感じる日々です。

日本では4月といえば新生活のスタート。でもこちらは単なる月の変わり目です。最近は最低気温も0℃以上が多くやっと暖かくなってきました。いつまでもクレイジーな天候じゃなくて、NYにも春が来るねんなあ。たのしみです!