カテゴリ:☆2007年までの生活事情( 15 )



演奏できる場所がいろいろあって、一緒に演奏できる人達がいて、いろんな人達に聴いてもらう。こんなしあわせなことってないなあ、と感じる日々を過ごせました。聴きにいらした方の演奏の受け取り方は十人十色で、私は与えられた場所で精一杯今の自分が今できる一番いい音楽をその時の共演者と創る気持ちでピアノに向かっている。それがうまくいったりいかなかったりの繰り返し。うまくいく時の感覚をもっと確かにつかみたい。反応が良くエネルギーが高い時はまたその人達とその場所で演奏したいなあ、と強く思うし周囲もそう思ってくれる場合が多い。その場で聴いて下さった人達にいい時間を共有したと思ってもらえることはとてもうれしい。演奏していく場所があって聴いてくれる人たちがいるって、ほんとにうれしいことです。この法則は私の中ではずっと変わらないと思います。「今の自分が今できる一番いい音楽」をできるだけ、もっともっと高い所へもって行きたい。帰国して演奏する時にはまたよろしくお願いします!!

12/21に書類が届いて、ビザの面接を受けたり、NY州の学生に義務付けられている予防接種を3種類も受けたり、それで体力が弱ったのか年明けは風邪で寝込んだり、病院の英文証明が不十分なために電話をかけて補足説明したり、免許の更新や確定申告を済ませたり。後はアメリカに入国する際の補足書類がまだ学校から届く気配がない、1/25の学期開始前に私が取る授業を登録する担当教授との予約が取れない、等、日本では考えられないアメリカのお安いサービス対応のための不安のみです。この先この国に住むのだからいちいち心配してるとムダに疲れるので、やるだけやってなんとかなることを祈っています。ブログは今後NYからカキコみますので乞うご期待!!
今日出発します。

あけましておめでとうございます!

昨年はお世話になりました。ライブにお越し下さった皆様方、ありがとうございます!

今朝無事にビザとパスポートが領事館から送られて来ました。まだ細かい手続きがあって気が抜けませんが、1/21の朝早く出国する航空券を買いました(10月の旅行の教訓で、天候が悪いアメリカ国内の乗り継ぎはやめ、代替機がいっぱいある日本の航空会社にしました)。どこに住んでも、よい音楽を演奏し続けて行く姿勢には変わりありません。この先の数年間が私の長い人生に充実した財産をもたらすことがたのしみです!今年は広い意味で応援よろしくお願いします。

基本的に無理をせず、流れに乗って、いけそうならちょっと力強くはやく泳いで疲れを心地よく感じる。そして日ごとに筋力・体力・精神力を上げていく。そんな年にしたいと思います(最近水泳していて思ったことです)。

みなさんにとって良い年になりますように!

Katsuko


今月のライブ

1/3(木)Satin Doll(阪急/JR /阪神「三ノ宮」)
078-242-0100
浅香久志 (vo)
三原 脩(b)
演奏 7:00-/8:30-/10:00pm- 3回ステージ
神戸市中央区中山手通1-26-1 バッカスビル2F


1/5(土)Satin Doll(阪急/JR /阪神「三ノ宮」)
078-242-0100
with 田谷眞理子 (vo)
その他同上


1/9(水)Satin Doll(阪急/JR /阪神「三ノ宮」)
078-242-0100
with 森川奈菜美 (vo)
その他同上

♪ ピアノデュオ ♪

1/11(金)Cross Road(近鉄「布施」)06-6736-8870
生田幸子(p) x たなかかつこ(p)
演奏 8:00- / 9:15 pm- チャージ 2000円
東大阪市荒川1-16-7


 10/4はNY州のクイーンズ地区にあるクイーンズ大学でオーディションを受けました。オリジナル曲を含め全体的に気に入ってもらえ、受け入れ人数や時期等の都合で連絡待ちになっていました。催促メール&電話を再三して、最近やっと1月入国で処理が進みはじめたみたいです。電話ではそう言っています(予算がないから書類は速達で送れないと言われました)。学費が安い大学は対応も安いなあ。まだ関所はいっぱいありますが入国管理スケジュールに間に合えば1月から2年ほど大学院に行くという形でNY生活をします。10月の旅行の目的はとりあえずオーディションを受けることとアメリカに住みたいかどうか決めることでした。ジャズをやっているとNYは魅力的で、行ったら住みたいと思ってしまいました。必然ではないし関西でも充分自分の音楽は磨いていけるとわかってるのだけど!

 往時は関空でフライトキャンセルに見舞われて3社乗り継ぎになり、(無くなったら面倒なので)荷物を預けず関空→羽田→成田→ホテル→成田→シカゴ空港で引きずって歩いたらNYの空港に着いた時には腕がパンパンに腫れてしまいました。タクシーの運ちゃんは「心配ない、俺はわかってる」といいながら赤信号で止まるたびに「Yo, yo! クイーンズ大はこの方向であってるかい?」と隣の車線の運転手に窓越しに聞いていました。が、時間までに無事着いたので20%のチップを渡しました。宿泊先に寄る時間はなくスーツケースを引いて音楽学部まで歩きました。時差の調整がうまくできないまま半日以上が過ぎてお腹がすいているけど荷物が邪魔。ダメもとで事情を説明して音楽学部の事務室で預かってほしいと頼んでみると、案の定「事務室は4時半まで開いてるからそれまでは置いといてあげるけどそれを過ぎたら鍵を閉めるから知らないわよ」という返事。やっぱりなあ。よそ者にはつめたいなあ。。。そう思っていると、たまたまそこに居合わせたとても親切な学生さんが「今直接日本から来た所?大変ですね!私が練習室を借りてあげるからそこにスーツケースを置いてご飯を食べに行きましょうよ。そしてオーディションの前に30分でも練習できますよ」と声をかけてくれました!
 LGA空港から演奏終了まで3時間位の話ですが、アメリカ生活でのすてきな面と悪い面が凝縮されたような出来事です。その日ことは演奏以外は疲れ過ぎてあまり覚えていません。

 今回は3曲だったから良かったけど、もし1ステージとかそれ以上だったら集中力が足りなくなったかもしれません。ピアニストといえども不測の事態に備えて本番に影響する体じゃあダメだ、今後益々体力作りに励もう、と強く思いました。日航成田の宿泊費や東京での空港バス、NYのタクシー代等、フライトキャンセルに伴い建て替えた料金は後日無事ノースウエスト航空から振り込まれました。約款ではこういった料金は航空会社に責任がないらしく本来は自己負担みたいです。
 みなさん、気をつけましょう。

10/3-8(正確には10/4-8)までNYに旅行へ行って来ました!

現地時間で10/4の17時に約束があったので前日入りするつもりでしたが、10/3関空発NW70便が機体不良のため欠航になり、関空で11時から待たされて16時半にやっと代替便を案内してもらえました。この段階で既に前日入りは無理。列の前で待っていたフロリダ在住のプロゴルファーの男性が「当日入りなら14時には現地の空港に着いておいた方がといいよ」と教えてくれました。検索の結果、翌日10:35成田発シカゴ経由NY(ラグアディア空港)着という方法しかなく、成田10:35発に乗るために今すぐ17:45関空発JALで羽田へ行き、羽田から空港バスで成田へ行って東京で一泊して下さいと案内されました(料金はノースウエスト航空持ち)。ホテル日航成田にチェックインしたのはすでに21時半。翌朝気を取り直して8時にANAチェックインカウンターへ行った所私の名前がなく、電話で空席1席が確保されました。シカゴまでの長旅ではベテランツアー添乗員が隣の席だったのですが、NW70便はデトロイトー台北ー関空を廻っている機体で、各空港での短い滞在時間で掃除と整備をしなければならないそうです。台北で不良が発覚した場合、台北や関空にはノースウエストの予備機体がないから欠航になったんじゃないかとのことでした。まあ無理に飛んで事故るよりマシでしょう。3社乗り継いで3回手荷物検査をし、シカゴではユナイテット航空でも搭乗券がすぐに発券されなかったのですが、それでもなんとかLGA空港に13時半には着けました。約束のあったクイーンズ地区はまったく知らない土地なので、最後でヘンなタクシーに乗らないよう運転手をうまく選びました。

NYCには過去3度冬に旅行で行ったことがあります。今回は「Autumn in New York」を堪能しようと思っていたら、人々はノースリーブに短パン、ビーチサンダル姿という連日の暑さと湿気。夜は涼しいけどブーツはちょっと早い、という感じでした。10/4はクイーンズのホテルに宿泊し、5-7は友人でピアニストのセシリアのアパートに泊まらせてもらいました。場所はマンハッタンの28th St.と5th Ave.の辺りで利便性がよく、残り3日で4つライブを聴きにいきました(ライブについては後ほど報告しますね)。全般にミュージシャンからは「俺は今日(or 毎週○曜日は)ここで演奏してるが、別のツアーに行っている時はトラ[sub.]が来る」というビジネスライクな印象を受けました。まるで米系企業のヘッドハンティングみたいに、声がかかる人はさらに良い仕事があればサクっと去り、代わりが務められる演奏レベルの人は当日でもみつかる感じ。こんなに今日も明日も条件(=$)の良い方へ人がゴロゴロ流れるのが日常で旅(ツアー)の仕事が多かったりすると、ミュージシャンにとって家族の存在はきっと大事なんやろうなあ、と思いました。

街の人はimpatient[大阪弁でいう「イラち」]でattitude[フレンドリーでない態度]がある人が多い印象を受け、駅構内は空調が無くて暑いしなんだか臭いのですが、車椅子アクセスは良く、乗客は絶対お年寄りを優先します。サービスというより人権という感覚なんだなあと感じました。私は買い物に興味がないし日本の方が居心地が良いですが、音楽環境は多様性に富んでいてとても刺激がありました。上手い人はあまりに多く、ここで演奏を競うことは今の私にとっては意味がないですが、いろんなジャンルの本場の音楽や芸術にお金をかけず触れる機会に溢れていることが大きな魅力です。興味に任せて首を突っ込んでいけば、オリジナリティーをハッキリさせる上で面白い場所だと感じました。また日本のミュージシャンはグローバル・スタンダードで尊重されるにふさわしく、関西でよく一緒に演奏する嶋本さんはじめ萬くんや清水くん、チャーリー(河村英樹)、嘉門くん(木村知之)らの音楽性のすばらしさを改めて確認しました。そして彼らと演奏できることは幸せな事だなあ、と思っています。

9月は懐かしい人達とたくさん会えました。

まず9/1に母校である大阪音大のジャズオーケストラ「DJO(大音ジャズオーケストラ)」のコンサートがあり、学生時代DJOに在籍した面々が一堂に会して創始者でサックスの赤松二郎先生の還暦をお祝いしました。同窓会のような懐かしさと、全員が学生時代の「純粋な気持ち」で演奏を楽しんでいる事を感じた特別な1日でした。赤松先生やつづらのさんの独特な間合いのユーモアが管打楽器科の先輩後輩のピリピリした空気を一気に和ませます。DJO時代ジャズにコンプレックスがあった私は、今回はじめてベイシーの曲の良さを堪能し楽しく演奏することができました。私が1回生の時はDJOにピアノ希望の女子が10人以上も入った年で「普段ブラームスなんか弾いてるピアノ科の女子にジャズなんか出来るんか〜?」的なコワいムードの中、年にほんの数曲担当演奏曲がまわって来て、たった2小節のピアノソロで呆れられていました。どうすればアドリブは湧いて来るのか、フメンにはコードしか書いていないけれど一体1小節中どのタイミングでどの音を弾くのか、なぜ作曲科の人達はすぐCDみたいに弾けるのか??見当が付かないままピアノ科女子は全員ジャズ志望を諦めたというなんとも苦い経験が実は私にはあったのです。演奏以外では先輩達はとても優しかったので余計辛く、救いようのない落ちこぼれ感から誰も抜け出せなかった。でもこの演奏会を境に私は意外にもやっとトラウマから解放されたのです!
それにしても、石井彰さんのピアノはすばらしかったです。10代の頃の悩みが全て笑い話となり水に流れたと同時に、たくさんの課題が見えた演奏会でした。DJOからはジャズの分野で蒼々たるメンバーが輩出されましたが、レコーディングスタジオで活躍しているミュージシャン、ブラックボトムブラスバンドのようにバンド単位で活動しているミュージシャンになった人、オーケストラに所属する人など、音楽の道でのさまざまな生き方を目の当たりにして刺激になりました。またプロにならなかった人達も、今の生活を大事にしながら音楽を愛し演奏している姿勢に感動しました。

その次の週のまる1日休みの日にはJALのマイレージ特典無料チケットを使って東京へ遊びに行きました。昨年明治神宮で挙式し、CITY BANKで通訳をしつつ現在は育児休暇中で月曜から日曜24時間Mommyをやっている留学時代の親友のなっちゃん宅へ。重労働です!世の中の旦那さん方、奥さんを大事にしてね。

スラングとLAのジャズシーンと高速道路の運転を私に教えてくれた留学時代の友人ダントン・ボラーがベースで日本に来ていたので、夜は招待でブルーノート東京にてロイ・ハーグロヴバンドを2ステージも聴かせてもらいました。7年前にブルックリンに引っ越した彼の家に遊びに行って以来の再会で、数ヶ月前にDaddyになったばかりの彼はツアーで家に居れないことが悩みですが、スタジオの方をしない限り職業柄仕方ないと私は思うのです。欧米在住のミュージシャンの奥様方、寂しいと思いますが理解してね。

バンドはしっかりまとまっていて、とにかくリズムセクションが恐ろしくgrooveしていました。どんな速い曲も、ラテンも、4 beatも、変拍子が混じっている曲も、R&B調やレゲエ調の曲も。ピアノのGerald Claytonがこの様々なスタイルをどれもこれもカッコ良く弾いていました。イケイケなバンドをむしろさらに盛り上げるイケイケなピアノを弾いていたにも関わらず、なんか品があるのが印象的です。力任せな所がまったくなくクラシックもやってそうな感じ。あんなにオクターブでラテンのフレーズを毎晩弾きちぎったら腱鞘炎になりそうなものを、軽々と奇麗な音色でやってました。GeraldはLA出身でまだ22歳、お父さんはJohn Claytonです。ステージを離れるととても感じの良い青年でした。
一方、ロイは調子の良い青年という感じ。いい意味でそれが彼の音楽の特徴だと思います。楽屋での出来事。「次のセット、〜と〜とやるから」と言われたら、ベースとピアノはおもむろにiPodを出して片側のイヤフォンで曲をチェックしながら私とフツーに世間話をしてました。フメンは使わへんねんね。。。フメン台を置いている割に全くみてないなあと思っていたら、曲順を書いたポストイットを置いてただけでした(MCなしですぐ次の曲のイントロに入るためかな)。
ダントンは1年程前にロイのバンドのレギュラーベーシストのDwayne Burnoが風邪で休んだ時にトラで入り、それ以来時々ツアーに呼ばれるようになったという事です。彼を推薦したのはLA時代の友で長年ロイのレギュラードラマーをやっているウィリー・ジョーンズIIIです。

そういえば私の師匠、ケイ赤城を紹介してくれたのもダントンです。ケイ赤城の家へ一緒にセッションに行った時、完コピしたオスカー・ピーターソンをダントンとデュオで弾いて、それから私はケイさんの弟子になったんです。DJO時代にジャズの入口でドロップアウトしたことは完全に忘れて目の前のキラキラした未来に心を奪われて。当時のケイさんのバンドのレギュラードラマーはウィリー。懐かしいなあ。

ウィリーとはまだドンショップが旧大阪ブルーノートの筋向かいにあった頃に4曲ほど一緒に演奏しました。数年前のことで、ベースの若林美佐ちゃんと私がドンに入っていた日にRH Factorのメンバーと遊びに来てくれたのです。何年も会ってなかったのに、一緒に演奏すると突然時間が早送りになって「今の瞬間」に追い付き、「今の瞬間」がゆっくり流れるように感じました。大袈裟に言えば映画「マトリックス」みたいに。クラシックだとこうはならない(過去の音楽の再現だから?)ですが、ジャズってその瞬間に現在までの人生の凝縮から音を出すからですかねえ。

なんかこの非日常的な2日ですっごく気分転換できました。

もう蝉も鳴かなくなり、夜はコオロギがないています。秋だなあ〜。新しい曲書きたいなあ。
 
 ギターのジローさんに元NHK歌のお兄さんの歌伴の仕事に誘ってもらい、ポップにアレンジされた童謡のキーボード&ピアノを担当した(@三木小野)。キーボードの仕事はまだ3回目で、笑顔がひきつってて万一よい子のみんなをビビらせてたらごめんね。ショーの構成やお客さんを湧かせる力がすごいなあと感じているうちに、15曲位演奏してあっという間に本番は終わった。
 ジローさんはいつもさりげなく抜かりない。いつの間にか他の人の分も楽器を運搬し、組み立て、配置を決めて配線を手伝い終え、不備があるとどこかからともなく必要なモノを調達している。そういえばトランペットの嶋本さんも、いつも現場にいる全員への気配りと段取りが行き届いている。何人いようとどういう人達であろうと関係ない。全体を観て限られた時間内に成果を上げるあの技量は一体どこから来るのか、常々謎だった。ジローさんの場合は「場数」だと帰りの車中言っていた。はじめてのギターの師匠に常に付き添って周囲の手配を整えていた時代があり、その経験がとても役立ってるらしい。なるほど〜!日本の伝統的な先輩後輩システムの良さ、規律の美しさを知った。後輩達に本心から憧れられる音楽性と人間性(厳しさと優しさ)を持った先輩でなければ、優秀な人材は出て来ない。
 アメリカでジャズを始めた私の場合は、憧れのピアニスト達をfirst nameで呼び捨て、タメ語で喋り、よくホームパーティに呼んでもらった。でも、アホなこと(=甘えたこと)は絶対に聞けないprofessional独特の緊張感と近付き難いオーラがある。先輩に怒られる日本式も恐いが、怒られるのはまだ見込みがある証拠。自分のなまぬるい姿勢のせいで、想像以上に親しくしてくれてきた尊敬する人にある日突然見捨てられたら、立ち直れない。
 結局は、アメリカの方法でも日本の方法でも同じことだ。今は私はいろんな現場に出て、ウロウロしながらでも音楽以外のことも少しずつ身に付けていこう。
 就職率が高かった今年、新社会人にはいい先輩に出会ってほしい。歓迎会のこの季節、是非誘い合ってライブにお越し下さい♪
 

 遅くなりましたが、2007年も宜しくお願いします!今年の目標は、

1) 不要な音を弾かない。
   → 欲しい音「だけ」を弾く。
2) 一歩下がって客観的に全体をみる。
   → 全体をよく聴く。→ 自分の役割を心得る。
3) ムリをしない。
   → できないこと/できていないことに関して焦らない。それよりも、できることの方に注目する。
   → 気持ちが前向きになりいい演奏ができる。
4) 一瞬まちがえたと思っても躊躇しない。
   → 解決策はいくらでもある。まちがいが想像も付かない成功に発展する場合も!
 
、、、などを忘れないことです。今のところ守っている限りはいい調子で演奏できています。

 これらは、演奏に限らず普段の生活にも当てはめています。例えば(1)に関して(Tpの藤井美智さんの言葉を借りると「クセに支配されない」こと)は、はじめは食べたくて食べだしたのだけれど途中からは食べるのを「やめられない止まらない」スナック菓子。惰性をやめることで、本当に食べたい晩ご飯をおいしくたくさん頂く事ができるわけです。

 今年はとても良い年になりそうな予感がします。皆様にとってもいい1年になりますように!
 この10月でジャズを真剣に始めてちょうど10年になろうとしている。
 クラシックピアノ奏者だった私にとって、有名な曲も自作の曲も「自分らしい」表現をしているjazz musicianは、自分らしい生き方をしている、それは自由で楽しくエネルギッシュなをことをやってる人達に見えた。周囲を見ると、jazz musicianとして成長する速度とその人の音楽に対する愛情の深さ、artistとしての成熟度と愛情を注ぎ続けた時間は、それぞれ比例するんじゃないかと最近感じる。
 10年前の10月、「やりたいことに飛び込まなかったら後悔する人生になる」、とレッスンを次々に受けセッションに行きまくった(LAにて)。輪が広がりお店に呼ばれるようになってきた半年後、諸事情により帰国する羽目に。日本でジャズの経験がなかった私は不安で仕方なく、ケイ赤城さんやブラッド・メルドー、Greg Kurstinら周囲のピアニストに「一体、何年くらい経つと『上手く』なれますか」と聞いた。彼らは、遠くを見つめてしみじみと、そして半ば「君もあの道を今から辿るんだね」的な「何回もやめたくなるよ。何人が残ったか分からないし残ることがKatsukoにとって最善とも言えない」的な目で、静かに「Man,...it takes time...[そりゃあ時間はかかるさ、、]」と全員同じ答え方をした。「僕だって、何でも出来る訳じゃないんだ」的な様子も感じた。そんな先はどうでもいいねん、あなたの駆け出しの頃の、1/100位に到達できる時のことを言ってるんです、timeってどれ位?3年?10年?!。。。とてもそう聞ける空気ではなかった。
 今の私は、10年前の私が望んでいたような演奏ができるようになったのだろうか?『上手い』ってどういう状況を言ってたのだろう?10年先はどんなことを誰と弾いてるのだろう?
 先日、生徒さんから悩みの電話を受けた。「先生、一体いつになったら上手く弾けるようになるんでしょう。」
 .... Man, .... it takes TIME!
 スポーツジムで身体測定をした結果、身体能力はなんと実年齢よりも10.3才も若いと出ました!なんだか寿命が長くなったような得をした気になります。運動に縁がなかった私でしたが、肘の炎症のため慢性的に接骨院に通っていたのをやめて、4年前からジムに通うようになりました。結果がハッキリ出るところが楽しいですね。サボるとすぐ服が入らなくなるけど。
 それに比べて、ピアノの練習の効果は数字に出ないため、進歩の度合いがまるでわからず不安になります。ライブ中「これでいいのかも」と思えた瞬間にやっと希望の光を見いだし(この段階では自己満足とも思える)、同じ「この感じ!」という手応えを幾度か自覚出来てなおかつ同じ手応えをメンバーにも感じてもらえた演奏を終えた時、やっと呪縛から解放されるのです。
 最近は自分の持つ引き出しを増やす練習をしています。いいミュージシャンと演奏する機会がある時には自分に響く「何か」があり、うまくいけば、一緒に演奏していると自分の知らない自分がどんどん引き出されます。結果が数字で表せない音楽の、ミステリアスな魅力かな。
 暑いですねっ!天神祭も終わったというのに、まだ梅雨が明けていません。皆さん、お元気ですか?!
 新しいMacBookを買いました!
 やっとiTunesが使えます。聞いたことがない曲も必要な曲だけを買って勉強できます。ダウンロードした曲やインターネットラジオは、隣の部屋のステレオで無線で聴くことができます。それからiChat!チャットというのは、オタクがするものだと勝手に思っていましたが、iChatアイコンをクリックすると、、、アメリカに住む友人と国際通信が簡単にできます(カメラが内蔵されているので映像付きで。要するにTV会議状態)。会話の相手は早朝の時間帯で、コーンフレークを食べてました。時間は無制限で0円!今まで払ってきた国際電話代って、何??
 昨年のロボット見本市でのテレビ・インタビューを思い出しました。日本のロボット技術者の大半は子供の頃「鉄腕アトム」を見て育ち、なんとかしてアトムのようなロボットを作りたい一心で現在の技術まで来たということです。創造的なアイディアを出す人や、「どうやったらそれが作れるだろう?」と考える人がいて、「現在の常識」を塗り替える便利なモノが世の中に出てくるのかなあ、と私は思うのですが、皆さんはどうですか?
 しかし、まあお陰で多少効率的になったとはいえ、知識を身に付けたり楽器を演奏する技術を身に付けたりするためには、昔と同じく「地道な努力と時間」が必要なのは皮肉です。斬新でカッコイイアイディアやセンスがあっても、必要な知識や技術がなければそれは実現しない。すばらしいジャズミュージシャンの要件とは、1%の才能と99%の努力らしいです〜。ちなみに、イチローが言うには、努力を努力〜苦しい訓練〜と思ってしまうような精神状態の自分がいたら許せないらしいです。人間って、深いですね。