人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ちょうど2年。


お年賀メールありがとうございました。10月に風邪ひきのことを書いたせいと1月はじめのNYは連日マイナス気温だったので、風邪を気遣って頂くメールをたくさん頂きました。ご心配おかけしました、10月以降は1回も風邪をひかず乗り切ってます!日本の気温と比較するとたしかに寒そうですが、2年もこっちに居っぱなしだと「冬はだいたいこんなもん」と心の準備が出来ていて、来た当初とは全然感覚が変わりました。朝窓の外の雪を見たら、うわあ今日は電車遅れるし夜中はタクシーも走ってくれないかも、と思います。ここ1週間はマイナスにもならず(華氏33度以上)穏やかです。

現在、CDのミキシング・マスタリング作業中。
ダントンや近くに住むトランペットプレイヤーのAmbrose Akinmusireと録音を一緒に客観的に聴いてみて、音楽で一番大事なのはエネルギーの流れだと実感しました。少々まちがったってエネルギーを持ってて方向が合ってたらよいと。音大のクラシック科の入試ではアウトですけどね。昔ブラッド・メルドーのレッスンを1回だけうけたときのことを思い出しました。当時はジャズの曲は全然知らなかったので、ブラッドの演奏をコピーしてその譜面を持って行きました。それをCDと一緒に聴きながら確認していたときに明らかにまちがった箇所があって、彼が「Ooops!! But, it's Okay...!」と言いました。私はブラッドだから何をやってもIt's Okayに聴こえるのだ、とずっと今日まで信じていましたが、もしかするとそうではないのかもしれない、と思い始めました。

新しい音楽に触れるため、Ambroseのギグをはじめて聴きにいきました。
今をトキメくWalter Smith III, Gerald Clayton, Harish Raghavan, Justin Brownというほかにかわりがききそうにないレギュラーメンバーを従えて、オリジナル曲!たった3ドルのコーヒーでこんなすごいものを聴いてしまってよいのか?!という迫力のライブ!!こういう場所があるということがNYCはすごいな。1月にしてまちがいなく2010年でもっとも印象に残るライブです。あのあと、新しい曲が1曲仕上がってもうフィナーレ(楽譜ソフト)で譜面も書きました(=次のギグのときにメンバーにフメンを渡してそれを演奏する準備が整っているという意味)。


きのうスタジオでスケジュール確認していて、ちょうど2年前の1月21日にスーツケースひとつでJFK空港にに着いたなあと思いました。あれからいろいろあったなー、と思いつつ、ひとつひとつ振り返るのは面倒なので前だけを見ています。昨今は社会に置かれる企業の立場がかなり変化し、日本の会社員の生活に大きな影響を及ぼして皆さんも大変だと思いますが、逆にこのタイミングで今までよりも良い人生にする策は何かあるはず!
みんなで明るい未来をつくっていきましょう!