ルームメイト
ルームメイトが不況で冬に仕事を失いアルコール依存症になってしまいました。そしてトイレの天井が落ちてきた事をきっかけに、今の部屋を出ることにしました。私の部屋は別のトイレ、ピアノ、家具付きと便利で、光熱費も家賃に含まれているので名残惜しいです。
話はかわって、ハーレムにあるセント・ニックス・パブというお店で毎週水曜日にFrank Lacy[フランク・レイシー]というすばらしいトローンボーン奏者&作曲家が夜11時から3時まで演奏しています。水曜はいつもここに聴きに来て最後のセットに飛び入りで一緒に演奏させてもらいます。大好きなミュージシャンです。

写真は水曜日のハウスバンド・ドラマーのモリーク・ワシントンと、この日のベースのライアン・ベルグ。若いですが芸歴が長くピアノも弾けるモリークは、FrankやDavid Murrayなどと演奏しているかと思いきやMos DefやGil Scott Heronとも演奏する次世代ドラマー。
こちらはよくジャムセッションに行くビレッジにあるFat Cat。

ベースのDavid Speranzaは知らない曲でもすぐに覚えることができ、移調が得意で、スウィングするベースです。人なつっこい性格で共演者をリラックスさせるのも上手です。

ロイもよくここに現れます。ここで明け方までいろんな曲を教わりました。今頃日本ですね。Gerald Clayton(25?)が今年の1月でバンドをやめてからは、Joel Holmes(26)かJohnathan Battiste[ジョン・バティース](23才, 学生), そしてSullivan Fortner[サリヴァン・フォートナー](23才, 学生)がピアノ担当ですが、各人ほんとにすごい才能の持ち主です。今は全員NYに住んでいて、Fat CatやCleoのセッションに時々遊びに来ていますよ。

Fat Catは入場料3ドルで卓球、ビリヤード、チェスなどし放題、ジャズの生演奏を毎晩8時から朝の4時まで聴けます。演奏者は無料。
LA時代の友人のDanton Boller[ダントン・ボラー]とミッドタウンのレストランでピアノとベースのデュオ。かなり速いテンポでも独特の太い音色と抜群のタイム感で、とても信頼できるベースです。

ダントンは今年1月までRoy Hargroveバンドにいたので、ロイに教えてもらったたくさんの曲から10曲ほど次々と演奏しました。近くで仕事を終えてふら〜っとお店に寄ったトランペット奏者のフランク・グリーンさんに写真を撮ってもらいました。ビッグバンドで活躍されている方です。
帰り道、タイムズスクエア駅に向かう途中で偶然私達と同じ出身のカリフォルニア州立大学に通っていたサックス奏者にばったり会い、街中でも撮ってもらいました。ブロードウェイで仕事をしているそうです。

せまい場所でみんな仕事帰りにうろうろしてるんですね。
この場で立ち話すること20分。私の部屋から歩いて1分の場所に住んでいて、ルームメイトを探していることが判明。ピアノ練習可、引っ越しが楽、知人で、マンハッタン内の2LDK物件のリース契約が取れるまともなルームメイト。そして、ダントンがアップライトでよければ使っていないので運送費だけで彼のピアノを貸してくれることに!!
".... Deal [きまり]"!
クレオパトラズ・ニードルのジャムセッション。
東大阪のクロスロードでお世話になっていたピアニストの村上絵磨ちゃんがこっそり撮ってくれていました。絵磨ちゃん、ありがとう!

ベースのつがわくりこちゃんとギターのアベダイスケさん。くりこちゃんとは、何度かブルックリンの教会で日曜の朝早くからコンテンポラリー・ゴスペルを演奏をしました。たのしかった!見た目は可愛く内面はとてもかっこいい女性です。阿部さんのCDはかなりイケてます。

ドラムのQuincy Davis。クインシーはこの夏Ted Rosenthalというピアニストと一緒に日本ツアーに行っています。スイング感がすばらしく、フレーズが歌ってるドラマーです。
ハーレムに新しくできたDwyne Cultural Centerのオープニング・イベントで、タップダンサーの伴奏をしました。レジェンドのMable Leeさんと。

もうすぐ88歳になるのでタップは雰囲気程度しかもう踊りませんが、ステージに立ったときのオーラは本物のエンターテイナー。2回ステージがあって、歌とお話で2回共観客全員を虜にしていました。とてもたのしく演奏させて頂きました。
MableとMichela, Joseph。

ミケラは前に書いた「かっこいい女性アーティスト」の1人。華やかで人目を惹き付け、ダンスしては芸術で観客を釘付けに。ジョセフからはカウント出しの瞬間に集中力をぐっと高めさせられるあのオーラを感じました。パフォーマンスがはじまる前の「何か起こる」オーラ。やばい!という気持ちにさせられます。
ミケラとジョセフはロイ・ハーグロフのライブにも時々タップで友情出演しています。
久々のアフロ・ラテン・ソウルバンド、San Juan Hillのギグ。
この日は演奏会場から徒歩10分の黒田卓也邸で、西口くんと一緒にものすごく美味しいカレーをご馳走になりました!


JUNO-Dは値段が手頃で軽く、ピアノ音とEl.P, オルガンサウンドがよい。

ただいまダンス中。
ジャズじゃない音楽を気のおけない仲間と演奏できるのは楽しいものです。その後のジャズはもっと楽しくなります。今月は教会でのゴスペル演奏のほかクラシックの演奏も
多く、クイーンズ大学でコーラス教室の伴奏をしたのをはじめ、結婚式の演奏やNYUで高校生の卒業式などがありました。卒業式の行進に使うエルガーの「威風堂々」は英語で「Pomp and Circumstance」と呼ぶのだそうです。ヤンキーススタジアムで試合の前にかかる「Star Spangled Barnar」をはじめてピアノ伴奏し、卒業式にふさわしい曲だと聞いてBoys II Menの「The End of Road」を覚えて弾いたり、まだまだ私にとってアメリカは異国だなあ、と感じました。
私は新しいことを知るのが好きで、いろんな経験ができる毎日がとても楽しいです。悔いがないように毎日を生きていたら、人生はしあわせと言えるのではないでしょうか?マイケルジャクソンさんが心安らかに眠られることをお祈りしています。
by katsukotanaka
| 2009-06-28 15:42
| ★NYでの生活事情

