いよいよです!!
とてもたのしみ。
ニューヨークにいらっしゃる方、ぜひ聴きに来てください!!
ご予約は212−885−7119まで。
オリジナル曲を含むすてきな曲を数々取り揃えています★



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今年のニューヨークは、比較的涼しく過ごしやすいです。
断崖絶壁の石をひとつ、そしてまたひとつつかんで、なんとか落ちないようにしているような毎日を過ごしています。その合間に結構息抜きして夏のニューヨークをたのしんでいます。


お誕生日の週にお友達とクイーンズ区コロナにあるルイ・アームストロング美術館へ。

実際にルイ・アームストロングが住んでいた家を内装もほぼそのまま残してあり、日常会話も練習もテープにとっていた録音マニアだったルイ・アームストロングの会話の音源をききながら、どんな部屋で寛ぎ、どんな部屋で食事をし、どんな部屋で音楽を聴いてどう練習していたのか感じることができました。ジャズミュージシャンの人達にはぜひおススメ。


これまでつかっていたMacBookが起動しなくなり電源を入れると「?」が点滅。5thアベニューのアップルのお店に持って行ったけど、その症状ではお手上げとのこと。7年使ったので仕方ない。一応ダウンタウンのTekServeに持って行き順番待ち。このレトロ感がいいです。

新品のMacBookと最新版の楽譜ソフトフィナーレへのバージョンアップを購入。去年ビザ申請にかかった費用もまだ挽回できていないうちから次々と、頭がいたーい!!幸いバックアップはこまめに取っていたのでデータの被害はなし。
昨年の今頃、2軒隣が火元となって下の階のアパートも全焼する火事があり、そのときパソコンとHDをもって避難せずとても焦ったことを思い出しました。自分で作成した200ページあまりのアーティストビザ申請書類も、作成した楽譜も、音楽CDも、全部HDに。ピアノは購入しなくてもレンタルで間に合うけど、パソコンは要りますね。幸い私のアパートは無傷でした。


ダウンタウンのルーフトップでのパーティで楽器のセッティングを終えたあと演奏までの合間にパチリ。



ユニオンスクエアで仕事の空き時間ができたのでウィンドーショッピング。



最近伴奏の仕事をはじめたマークモリス・ダンスカンパニー。遠方での仕事が多い私にとっては自宅から2駅先の通勤距離がとてもうれしい。



毎週日曜の朝はブルックリンの教会でゴスペル演奏の仕事。

昨年始めたここの仕事はいまだに毎週カルチャーショック。アメリカでは音楽がいかに一般人の生活に必要不可欠なのかを感じます。ヤマハ音楽教室育ちの私も、この教会の仕事を通じてはじめて、アフリカ系アメリカ人の思考回路で音楽に向き合っている感じがする。


夕方は1駅先の典型的なブルックリンのブラウンストーンで高3と中3の姉妹を教えています。よく働きよく遊ぶとてもすてきな家族でとても刺激を受けます。毎週家族全員に会うのがとてもたのしみ。スコットランド系の家族は8月はスペインとフランスに住む親戚の家へバケーションに行っています。



午後が空いたので、先日は教会の仕事を終えたあとウェストビレッジに住むお友達の家の近所でブラブラ。
ごはんのあとデザートを物色。ここのヨーグルト・アイスクリーム店は好きなフレーバーのアイスを自分で選び、トッピングやソースも自分で選ぶ。お餅とマンゴのトッピングが好きです。




フレーバーティーのお店へ。何もかもかわいい。




実は7月はじめに食あたりに遭い3、4日間水だけで過ごしました。好きなものが食べれるって、いいですね!

自分の体をもっと大事にするために夕方自宅前のプロスペクトパークを走っていると、何やらヨガをやっている様子。近づいてみると、毎週やっている無料ヨガクラスだそうでそのまま参加。芝生の上に裸足、飛行機雲のある空を見上げながらヨガ。足裏の土の感触がとても気持ち良く大地に根をはってる感じ。


プロスペクトパークでは夏は毎週末無料コンサートをやっていて、昨年はニューヨーク・フィルハーモニーの演奏を芝生の上に座って聴きました。花火もたくさんあがってとてもたのしかった。野外の仮設ステージでチェロ協奏曲とは、演奏技術もさることながら、PAの技術とマイクの性能のすばらしさにも感動しました。今年はロバート・グラスパーのバンドもやっていたようで、うちまで音が聴こえていました。ニューヨーク市が毎年夏開催しているサマーパークのイベントの一環です。


ああ、ニューヨークの夏はたのしい。
このままずーーーっと夏でもいい!!


来月9/10(水)はミッドタウンのJAZZ AT KITANOで久々のリーダーライブです。
今回もドラムを緊急に誰か探さなければと思っていたところ(昨年はこのギグの前日にベースのドゥエイン・バーノが緊急手術で入院だったなあ。。。)、

な、なんと!!

ジャズレジェンドのビクタールイス氏が共演してくれることになりました!!

良くも悪くも、何が起こるのかわからないのがニューヨーク。
とてもたのしみに全力でがんばります!!
ベースは、若手で大好きなベースのココラン・ホルト。詳細は後日掲載します。



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ニューヨークは初夏の陽気です。

ニュージャージーで朝9時にはじまる公立学校での週2回の仕事が終了したので、5月は久々に夜セッションへ出かけてみることにしました。夜といっても夜11時以降です。

まずクイーンズ大学院の時代の恩師、アントニオ・ハートがハーレムのMinton'sで主催していたセッションへ。ジミー・ヒースバンドのピアニストのジェブ・パットン、オーリン・エバンス、エリック・リードがいて、ピアニストのレベルがとても高い豪華なジャムセッションでした。私も含めて全員1曲ずつで交替でしたが同じピアノなのにまったく音色がかわってしまう。
エリック・リードとジャズの話や最近行っている教会の仕事の感想でこの日はかなり話がはずみ、その週末のアップタウンのSmokeというジャズクラブでの彼のライブに招待してもらうことになって最終日の11時からのセットをみることができました。ドラムのロドニー・グリーンのリズムのアイディアとベースのルベン・ロジャーズとのコンビネーションが新鮮さを吹き込み続け、その上で、または絡み合いながら、エリックの音楽が自由自在に湧き上がり走るすばらしいリーダーライブ。全日全セット、ソールドアウトで大盛況でした。
エリックらの若かった頃とはちがって今は巨匠も次々と他界し、ベテランは学校で教える仕事をし、現場で学べる仕事自体が減り、音楽高校や大学を出た若くて上手いミュージシャンで溢れかえっています。そんな今のニューヨークのジャズシーンで、巨匠とステージを共にして現場で音楽を体で学んできたベテラン勢と音楽を共有できる場所は、私にとって貴重な学校のようなものです。


NYに来てはじめの2年間は大学院へ行きながら練習→セッションの毎日だったけど、しばらく行かないでいると以前はまったく気付かなかったことに気付けたり、自分のピアノで強化したい分野が明確になったりしたのが新鮮で、翌週はZinc Barへ行ってみました。
まずニューオリンズスタイルのピアノのヘンリー・バトラーさんの飛び入り演奏をじっくり聴くことができました。盲目だけど目が見える人達よりもいろんなことが見えるのではないか、と思ったコミュニケーション抜群の演奏(この方は本当に目が見えないんですよ!)。とてもやさしく実直な人柄が感じられる演奏を楽しませて頂きました。そのあと私もシットインさせてもらいロイ(・ハーグロフ)とも久々にご一緒しました。ロイはご機嫌で、その場でピアノで自分のあたらしい曲を2, 3回弾いてみせ(クラーク・テリーに捧げた曲だと言っていた)、私とベースがその場でそれを覚えて、彼がソロをとるときにピアノの席へ入れ替わってシットイン。今見せられたものをすぐに消化して創って行く過程がドキドキします。アート・ブレイキーのバンドに居たトランペットのフィリップ・ハーパーや日本から遊びに来ていらしたTOKUさんも次々とシットインして大いに盛り上がり、聴いたことも演奏したことない曲でみんなで音楽を創るエネルギーをワクワク感じました。昔のジャズメンは楽譜は使わずこうして聴き伝えで曲を憶えて耳を鍛えたのですね(ロイのバンドでは楽譜は配られず今もすべてこうした伝え方だそうです)。そのあとのブルースも皆良い演奏でした。ステージもお客さんもお店の従業員も、その場にいる人全員をたのしくさせる能力があるところがロイのすごいところです。誰と何を演奏したらどうなるという計算、万一音楽が崩壊しそうになったら自分のトランペット一本で軌道修正してエネルギーを持ち直す自負もある。

ニューヨークでもそういう良いセッションは50回行って1回くらい。それはいつも朝3時か4時くらいの出来事だし興奮しすぎて帰ってもすぐ寝れず、体はつかれることもありますが、1月にビザが再度3年分おりたことに感謝して今はできる限りジャズを吸収したいと思います。

翌週は隣の家でパーティがあり、ケニーギャレットバンドのピアニストのベニト・ゴンザレスやアート・ブレイキーのバンドで演奏していたアンソニー・ウォンジーが来て弾き捲くっていました。ここでも彼らのピアノを食い入るように見たのち自分の順番もまわってきて演奏させてもらう、という、いかにもニューヨークならではのセッションでした。トランペットのモーリス・ブラウンはじめ管楽器のミュージシャン達も白熱し、ジャズクラブ以上のクオリティの高いセッションでした。

先日ピアノの百々徹さんの演奏も見る機会がありましたが、百々さんのピアノも本当にすばらしかった。
いやあ、本当にニューヨークにはすばらしいピアニストがたくさんいるなあ!!
、、、と今さらながら、改めて思い知った5月でした。



練習しよっと。



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先週末から、家の前のプロスペクト公園の樹々に緑が芽生えはじめました。半年間の枯れ木風景にようやく終止符です。厳しく長かった今年の冬はついに終わりかな?、、、と思いきや4月中旬というのに木曜日の朝には雪が積もりました。それでも樹々の枝はぐん!と上に持ち上がっていて、全開に芽吹く日を寒さの中じっと待っている感じです。



今年は2月中に米国で4回目となる確定申告を済ませ(米国では4月中旬が期限)、経費計算やレシート類の整理など毎年ルティーンの事務事項は最小限の労力で処理できるようになってきました。
元々の家賃が高いニューヨーク市近郊では昨年度は2%、今年は4%の上昇率、一方同じニューヨーク州でも郊外に行くとたった1%の上昇率だそうです。日本では4月から消費税が8%に上昇しましたが、ニューヨーク州では消費税は8.875%、お隣のニュージャージー州では7%。マンハッタン近郊は益々住みづらくなっていますが、毎日充実した日々を過ごせています。

2月はBlack History Monthでした。アフリカ系アメリカ人、いわゆるアメリカ黒人の歴史を継承する月間で、たくさんの場所で教会の仕事がありました。他州から高名な神父を呼んだ催し、教会という組織から離脱し有志が勉強会を立ち上げているスピリチュアル・ラーニングセンターなど、どこもゴスペル音楽の仕事で、私はクリスチャンではありませんがゴスペル音楽にとても興味があったので、普通に生活しているとまったく接点がない音楽を学ぶ機会が得られたのです。またこの仕事を通して「生きるため」に音楽が必要とされているコミュニティーがあることが体験できとても幸運に思っています。

2008年にニューヨークに引っ越して来てすぐ、ジャズのルーツを肌で知るために黒人教会へ訪れて体験レポートを提出する課題が大学院でありましたが、まさか日本人の私が数年後に自分がそのような異文化の中でピアニストとして働くとは思いもよりませんでした。
ジャズの仕事では黒人も白人も外国人(ヨーロッパ人、ロシア人、アジア人、イスラエル人)もいてお客さんには観光客やいろんな人種が居ますが、最近毎週行っているブルックリンの東の地区の黒人地域社会の教会は雰囲気がまったく異なります。この地域には至る所に黒人教会があり、日曜の朝はバスも電車も各自が通う教会へ行くために正装した人達でいっぱい(日本でいうところのお正月の初詣のような雰囲気)です。ここでは音楽そのものよりも宗教がどう家族の生活や考え方、生き方を支えているか、教会に通う人達にとっての音楽の位置づけや大切さなど、地域の一員になることですこしずつ理解できてきたように思います。一緒に演奏しているジャズミュージシャン達も小さい頃にはこういう場所で音楽に触れ道徳を培ってきたのだなあ、とルーツをあらためて理解できてきました。自分が知らなかった文化を知ることやこれまでの自分の常識を根底から覆される出来事は体力と気力が要りますが、とても目を見開かされる経験で、いくつになっても自分がより一層新鮮になれるように感じます。


さて先の話ですが、9月10日(水)ニューヨークのキタノホテルのJAZZ AT THE KITANOでピアノトリオをします。詳細がわかったらまたご報告します。今からとてもたのしみにしています。
ぜひ、聴きに来てください!


コロンビア大学内にあるThe Union Theological Seminary



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大晦日の夜8時頃実家に着き、家族でのご馳走にギリギリセーフ。2年振りの日本を満喫し、そろそろたのしかった帰国も終わりがせまってきました。毎日家族や音楽仲間、古い古い友人、先生、元同僚達、いろんな人達に会えたことがとてもたのしかった。人生で大事なものは、私にとっては人との繋がりなのだと再認識できました。関西の私の周囲では当たり前のように与えあっている人への愛情や尊重というものは、私の人生にとってはとても豊かな財産です。あと、良い音楽を創る、ということも。私は、日本でもニューヨークでも本当に良い人達に恵まれ支えられてラッキーだと思う。


初対面初共演の関西のベテランドラマー、竹田達彦さんを迎え、突然の帰国にも関わらず渡米前からお世話になっている難波の「Take 5」で演奏できました。たくさんの方々にお越し頂いて、ありがとうございました!楽しかったです。


河村英樹くん、萬恭隆くん、3人ともすばらしいプロフェッショナルジャズミュージシャンだと感じました。彼らには才能も備わっているけども、むしろ感性と姿勢、練習、人生でどれだけ音楽が大事か、が大部分を占めるのではないかな、と思いました。

皆様、健康に気をつけて豊かなよいお年をお過ごしください。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

たなかかつこ






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1/14(火) 「TAKE FIVE」たなかかつこカルテット

河村英樹(テナーサックス)
たなかかつこ(ピアノ)
萬恭隆(べース)
竹田達彦(ドラム)
7時半から1st set / 9時から2nd set
チャージ4000円(1ドリンク付き)

今回ライブをするのはこの1件だけですのでぜひお越しください!
場所は大阪市浪速区敷津東3-5-15 KSプラザ2F(06-6648-1139)


今日は仕事納め。
午前はブルックリンのゴスペル教会、午後はブルックリンのロシア教会でした。久々に雨が降っていて、ニューヨークジャズ界のミュージシャン仲間の哀しい気持ちを表しているようでした。

12/25, 26日と、元気にPeter BernsteinのバンドでSmallsで演奏していたベースのDwayne Burnoが、昨日亡くなったということです。まだたったの43才なのに。すばらしいベーシスト、ジャズミュージシャンであるだけでなく、家庭人としても素晴らしかった。残されたご家族にお悔やみとご冥福をお祈り申し上げます。
私はたった6年間のニューヨーク生活でDwayneと一緒に仕事をしたり、いろんな話ができて本当にうれしかった。ビザがうまくいったら次の3年はDwayneとWillie Jones IIIでもっとブッキングし、CDレコーディングをする話をしていた。「また今度」はない。今日が最後の演奏になるかもしれない。




とりあえずは明日の朝飛行機に乗って2年ぶりに家に帰ろう。
皆様よいお年を。






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# by katsukotanaka | 2013-12-30 14:58
メリークリスマス!!



今月は、イースト・ハーレムで8-14才を対象にジャズワークショップをしました。

ワークショップだからといってTake The A Trainなどのわかりやすいスタンダード曲ではなく、1曲目から自分のオリジナル曲「Stretching」をガツンと演奏。「私の曲です」とMCで言うと、拍手大喝采でした(こういう反応はジャズクラブにはなく意外)。つかみはOK。


あとは、インプロヴィゼーションについての説明とブルースやリズムチェンジ、クリスマスソングで模範演奏。90分のワークショップは子供にとって長過ぎるので、ランダムに質問形式にして生徒を巻き込みながら。


Q&Aコーナーもとても盛り上がりました。意外なのは地域性かドラムが子供達の一番人気の楽器でした。

先月、ZINC BARで一緒に演奏した若手グループで仕事しました。普段とちがうタイプの仕事がとてもうまくいったことで、一段と信頼関係が強まっているのを感じました。
Stacy Dillard on Saxophone.

Eric Wheeler on Bass.

Russell Carter on Drums.

またこのメンバーで仕事したいな。

毎週2-3軒のちがう教会へ仕事に行っています。ゴスペル音楽も地域別の文化も、とても勉強になります。



1月は帰国しています。テナーサックスに河村英樹くん、ベースに萬恭隆くんを迎え、1/14(火)に大阪難波のカフェTAKE FIVEでライブをする予定です。日程がわかり次第ご報告しますのでぜひぜひ聴きに来てください。よろしくお願いします。
TAKE FIVE
大阪市浪速区敷津東3-5-15 KSプラザ2F
06-6648-1139

メリークリスマス!!








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今日は久しぶりにお休みだ!!厳密に言うと今日の夜の演奏仕事を取り損ねた。ここ数週間、誰かレギュラーピアニストのサブ(代理)の仕事が連続で入っていて休みがなかった。とてもありがたくすばらしいことだが、慣れない仕事の連続で生活のバランスを崩しがち。本日は料理もしない日にしよう!ときめてタイ料理とレッドベルベットケーキをテイクアウトしブログを更新中。

11/13(水)は若手ミュージシャンを集めて自分のカルテットでオリジナルや日本の曲をアレンジして演奏した。

毎回、自分のリーダーバンドの時には3分の1くらいあたらしい音楽内容を持って行ってサウンドを試すようにしている。自分が飽きるからだ。でもあたらしいものばかりやり過ぎても今度は余裕がなくなりストレスになる。関西時代に何度もリーダーバンドをやっていくうちに、その辺のバランスはわかってきたように思う。その時々で自分の興味もシフトする。日本に住んでいたときはニューヨークに住むことにあこがれていたので、ニューヨークらしいサウンドの曲を創っていた。この夏に作った曲はとても単純なコード進行のもので、最近仕事でよく行くゴスペル教会音楽の影響を受けている。日本に住んでいた頃はそういう曲にインスピレーションやスピリジュアリズムをさっぱり感じず接点がなかった。楽譜をもらって弾く機会はあってもいまいちピンと来ない音楽だった。ブルースもそうだ。いつも私のブルース演奏はなんだか噓くさいと思っていた。今はそういうコンプレックスはない。ブルースとジャズに関してはロイさま(ロイ・ハーグロヴ)とのセッションから得た体験が(良かったことも悪かったことも)骨身に染み渡っている。


話は戻るが、10月はPCの前に張り付いて200枚を超えるアーティストビザの書類作りをした。自分自身がアーティストなのに、仕事から帰ると毎日書類作成で練習する時間がない。本末転倒だ、はやく音楽に浸りたくてうずうずしていた。
書類を弁護士事務所に出した日、ご褒美にJimmy Heath Big Bandをブルーノートに観に行き、久々に音楽の素晴らしさを聴衆として満喫してきた。(写真はクイーンズ・カレッジ大学院恩師のMichael Mossman[マイク・モスマン]から拝借。本番中にリードトランペットの席からよくそんなことする余裕あるな〜。)


Jimmy HeathのビッグバンドではLewis Nashがドラムだったが、アレンジを詳細に把握してショーを構成しているように感じた。管楽器のソロも、バックグラウンドがソロの最後のコーラスでどういうことを演奏するのかアイディアを予知したソロだと次へのつながりの盛り上がり効果が高かった。ビッグバンドではメンバー1人1人がそうして音楽の全体像を把握していると元々の音楽のもつエネルギーがかなり増幅されるように感じた。まるでクラシック音楽の交響曲のよう。テーマで1つのモチーフを膨らませたり複数の別のアイディアが出て来て交差したり、ソロの箇所はインプロビゼーションで、シャウトコーラスやエンディングは交響曲の最後の方ははじめのテーマで使ったアイディアをまた引っぱり出してきて全楽器を使って壮大に終わるイメージと重なる。ベートーヴェンの曲にはベートーヴェンのカラーがあるように、ジミー・ヒースのアレンジ&作曲にはすべてジミー・ヒース色が濃く溢れていてステキだった。簡潔に言うと知的でグルーブしててユーモラス。とてもたのしいライブ鑑賞の日でした。


Gene Jacksonが日本からブルックリンに戻っていて彼の家でのセッションに誘ってくれた。無駄話もなく1曲終わるとすぐ次へとどんどん時間内に曲をすすめていき、あっと言う間に時間が過ぎ去った。ベースは緊急手術したDwayne Burnoのピンチヒッターで8月にキタノで演奏してくれたGeorge DeLancyくん。ウィスコンシン州出身の骨太ベーシストだ。昔、Herbie Hancockのピアノトリオでジーンがドラムをたたいているライブ版(海賊版)の録音を友達にもらったことがあり、そのHerbieの「I Love You」のアレンジをよく関西のリーダーライブで演奏していたのでそのフメンを持って行った。もちろんジーンはどのようにたたいたかなんて忘れてるはずだが、やはり録音で何度も聴いていたジーンと同じだった。最近何度か共演していている信頼感もあって、奇妙なことに「こんなこと弾いたことないのになア」と思うことがスルスルと出て来た。


それは先日ミッドタウンでピアノトリオの仕事でベースのDwayne Burnoと一緒に演奏したときにも、まさにそう感じた。思いがけないことが「弾けて」しまい自分の音楽が内側から自然に引き出される。Dwayneとは去年キタノでWillie Jones IIIと演奏したときにもそれとまったく同じことが起こった。演奏中に心から「笑みがこぼれる」というのを体感した。ハーモニーもグルーヴもちょっと一線ちがう。本人のセンスや練習ももちろんあると思うが、音楽をとてもよく知っている。レコーディングをよく聴いていてそれを細かく覚えている上に自分の解釈でハーモニーのアレンジができる。あの年代のミュージシャン(ロイ、アントニオ・ハート、ウィリー・ジョーンズ・III)に共通して言えることは、フメンをみない。フメンを渡すと「I don't need a chart. 」と、こんな有名な曲をフメンみないと俺が演奏できないなんて思わないでくれ!!という勢いでピシーっっ!!と言われると、友達だったり親しくてもとてもコワいです(ちなみに渡した楽譜はJohn Hicksの「Naima's Love Song」とMulgrew Millerの「Wingspan」とCedar Waltonの「Clockwise」)。DwayneもWillieも、私のオリジナル曲を1回テーマを演奏して1コーラスソロをやったら2回目からもう譜面はほとんど見ず3回目は見ていない。そうじゃないとダメだと昔ロイ様に言われたことがあるが、そんなことは現実的には無理だと思っていた。だが実際にこうして共演者が実行しているのを見て、それは努力すればできることで、巨匠に鍛えられてきたベテランの年代にとっては当たり前のことなのだと知った。曲の把握がはやいということはジャズ音楽に関するデータ量が豊富なのだろう。クラシック音楽でも同じ時代、スタイルの曲をたくさん勉強していたら、譜読みや暗譜がはやくできる。Dwayneとのギグはあっと言う間に終わってしまった。3セットしかなかったが最後の曲のときに「ああもうこれで終わりなのかあ...」と、4セット目もやりたいくらいだった。やはりあれくらい音楽を上から下から表から裏から自由自在に演奏できると、周囲のみんなをたのしくするのだなあととても勉強になって、ギャラももらって帰った。
そういえば昔ロイさまが「誰にでも、そのバンドの音楽の方向性をガラっと変える力がある。1人1人に同じだけの力が(ロイさまだけではなく皆にも)ある」とシラフな真顔で言われたことがある。もう1つ、あの人達は自分の楽器の特性をよく知っていて楽器の演奏が上手い。それに「気付いて」はじめて最近、クラシック音楽をずっと勉強してきたことを貴重に思う。今もショパンのエチュードを5-6曲はウォームアップで弾くようにしている。


ドゥエインとの仕事の翌朝は最近サブで行っているコンテンポラリー・ゴスペルのクワイヤーの伴奏の仕事だった。夜遅く終わる仕事がエキサイティングすぎるのと、翌朝早く起きれるか心配で寝付けないという夜の典型だ。音楽がかわる頭の切り替えもいる。

このクワイヤーは素人の集まりなのにかなりレベルが高い。今までいろんな音楽学校の歌のクラスの伴奏をしてきたが、ジュリアードに入れる子達よりもずっと音楽を覚える能力とほかの声部をきいてアンサンブルできる能力が高いしやる気も本気だ。コーラスの各声部を分析していくとまるでバッハの音楽だ。なぜsus7やMaj6, m7(b5)やdim7といった昨今ジャズでよく使うコードがでてきたのか、3声を分析して漸くその根本が心からわかった。ここはお金がないのでバンドではなくキーボード1本なのが残念だが、逆にキーボード1本でバンドの曲をどのように弾けるかという課題がある。ハモンドオルガンのサウンドも出せて便利だ。過去のリハーサル録音を聴いてみると、あまりにすばらしいピアニストがピアノ1本で伴奏しているのでクワイヤーのディレクターに一体誰か尋ねてみたらGreg Stamperという作曲者本人だった。なるほどー、こういう風にやるのか!と、いろいろ勉強になってたのしく演奏してきて、ギャラももらって帰った。ディレクターの推薦で今朝そのGreg Stamperさんから彼の教会で明日彼のサブでピアノを弾いてくれないか、と電話があった!しかし残念ながら明日はすでに別の教会でのゴスペル演奏の仕事が決まっていた。次回があることを期待しよう。


そんなワケで最近ゴスペル音楽のハーモニーがとても気に入って、それ風な曲を書いた。子供の頃親に連れられて教会に「行かされていた」アメリカ人のジャズメンにとっては「それが何か?」かもしれないが、日本人の私にとってはとても新鮮でワクワクしている。

それともう1つは、日本の曲を少しアレンジしてバンドで演奏した。それにはどうしてもStacy Dillardのソプラノサックスが必要だった。大体が思い通りのサウンドになって次回の案も浮かんだ。日本の曲は日本人には単純かもしれないが、アメリカ人のジャズメンにとってはとても新鮮でワクワクするらしい。




伴奏の仕事に行ったり、フルートの佐伯まゆちゃんの仕事に誘ってもらったり、仕事ながらそれぞれ前向きな人達と関われるのも爽やかな時間だ。帰るとひたすらやりたい曲をメンバーにやってもらうためにフィナーレ(ソフトウェア)で各パート用の譜面を作る。演奏者が1、2回読めば覚えられるような完成度の高い譜面を作成するためには、どうすれば最もわかりやすいのかいつも考える。









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10月1週目は夏日のぶり返しもありましたが、アパートの前のプロスペクト公園の樹々はここ2、3日で黄金色に色づいてきました。もうすぐ切れるO-1Bビザ(通称アーティストビザ)を再申請することにしました。


そして、来月11月13日(水)にZinc Barで若手バージョンの方のリーダーバンドを。

KATSUKO TANAKA QUARTET @ZINC BAR
with
STACY DILLARD (saxophones)
RUSSELL CARTER (drums)
TBA (bass)
7-9PM (1 Show only)  $10 at the Door

8月にウィリー(ウィリー・ジョーンズIII)とギグをやったときに、Cedar Waltonの曲を自分流にやってみてCedarのバンドのレギュラードラムだったウィリーがシーダーのときとはちがうアプローチで一緒に音楽を創ってくれたときに「私のやり方でまちがってないな」という感じがしたので、次の段階の創作活動をしていきたいと思っています。別にウィリー本人にきいたわけではないですが、あのクラスのニューヨークのベテランミュージシャン達は、共演者が曲の本質をきちんと勉強して理解せずに勝手に自分色で演奏して盛り上がっていると、音楽がまちがった方向にこれ以上行くのを防ぐかのように何も反応せず超シンプルに音楽をキープするだけなんです。そういうときベテラン勢のこわーい空気が流れてます。
そりゃそうですね。クラシックでも「僕はこういう感性だから」とその作曲家のスタイルや西洋音楽の歴史を知りもせずに勝手で自己中な解釈やテンポで演奏する生徒がたまにいますが、音楽がぜんぜん流れていないので、クラシックを勉強してきた人には1分もきかないうちに勉強不足が見抜けます。

最近O-1Bを取るのがきびしくなってきたようですが、気を引き締めて書類作成することにします。自営業で働きながらその合間に膨大な自分の資料を作成しており遅々としてなかなか進みません。
推薦状と契約書を集めるには、たくさんのミュージシャンにまず説明して依頼して、そして会う予約を取らないといけない。夏は多くの人がツアーに出ていて始動できず、秋もNYCに出たりはいったりなので、何曜日の何時であろうが会えるときに予約をとって駆けつけなければいけません。良いこともあります。忙しい中ここ2週間でいろんな人に会えて、最近の仕事やプライベートの話をしているうちに、ビザがおりたらこの先3年どうしていきたいかが明確になってきた感じです。演奏で一緒になってもゆっくり個人的に話をする時間はあまりないので貴重な面会です。

9〜10月はコンテンポラリー・ゴスペルの仕事が何度かありました。長年勉強していたいと思っていた分野の音楽だったのでたくさん曲の予習をしているうちにあっ!!という間に時間は経っていきます。ゴスペルオルガンのハーモニーを研究しているとジャズのルーツ(コードのextension, suspension, alterationなどの由来)がよくわかり目から(耳から?)鱗です。ボーカルパートの対位法によってオルガンの役割もきまっていく。まるでバッハの音楽のようです。まあ、そこまでは複雑ではないかなあ。
あとは風邪ひかないように注意しようと思います。ニューヨークに来てから、気温がはげしくかわって部屋にヒーターがはいったり入らなかったりする10月は去年以外毎年風邪ひいてましたから。

みなさんもお気をつけて。




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キタノに来て下さったみなさん、ありがとうございました。

今年も去年に続き、またまたベースのメンバー交替のハプニングが。

去年は、ギグの2週間前にべーシストから当日演奏できないという連絡があり、その連絡の数日前にドゥエイン・バーノに会ってたまたまいろいろ話をしていたので、その日空いていた彼が演奏してくれることに。

今年は、はじめからドゥエイン・バーノにお願いしていて、ウィリージョーンズとのトリオで演奏する予定だったが、本番の前日、午後1時過ぎにキャンセルの電話が。その日は午後4時半からリハーサルをすることになっていてミッドタウンのスタジオを予約していた。リハの前に私は仕事があり家を出て地下鉄を待っていたらドゥエインから電話が。今日の確認かな〜、と思って出たら緊急のドクターストップで明日のギグができない、というところだけを聞けて、電波が届かなくなった。

え?
じゃあ、明日のベースは探したらみつかるとしても、今日の4時半にリハに来れる人はいるかな。
と、地下鉄の中で考え、ブルックリン橋を渡るために地上に出た2分くらいの隙に、リハに来れなくても本番でオリジナル曲を弾けそうな一緒にやったことがあるベーシストにメッセージを残す。

地下鉄を降りたら2時からの演奏の仕事、目的地の駅から5分くらいで仕事場に着いたらそのあとはもう誰とも電話連絡ができない。仕事がおわったら4時半にスタジオに着くまでのギリギリの時間。でもベースなしでスタジオはいっても仕方ないしなあ。
、、、と思いつつ、駅から仕事場まであるいて5分の間にもう1度ドゥエインに電話して何があったのか状況を確認。前日のMRIの結果がわるく緊急手術の準備をするよう言われたとの事。「ベースは誰か見つけるから大丈夫、体をお大事に!」と言い切った、だけど、さて、私はどうしようか、、、今日のリハはキャンセルして明日はオリジナル曲も演奏しない、か、、、?でもそれではせっかくチャージ払って観に来てくれる人達に申し訳ない。。。。ベースはかわりが効くがドゥエインの体は1つしかない。家族も居るし、体が効かない間は仕事もできずもちろん労災なんてないし、医療費は高いし。体がつらいだけでも不安なはず。

仕事場に着いたら、2時からときいていた仕事は2時半からだった。あと30分電話できる。
で、ほかの人にも電話しているとはじめに断った上でさらに何人かオリジナルを一緒にやったベースに電話したけども留守電でつかまらない。ツアーに行っててNYCに居ない可能性もかなり高い。仕方なくドラムのウィリーに相談したらリハーサルにも確実に来れる人を探してきてくれた。若手でRodney Whitaker風のサウンドとswing感の良いベーシスト、George DeLancyという人だそうだ。もう2時半の仕事がはじまるまであと3分しかなく、ほかの人の連絡を待てないし、じゃあ、全然私は演奏も聴いたことのないその人にお願いします!とたのんだ。
あとで以前に一緒にオリジナル曲を演奏しているココラン・ホルトとダントン・ボラーから空いててギグができると仕事中に留守電をもらったがもう遅かった。依頼して2時間以内に返事をもらったにも関わらず残念だし申し訳ない。前はここで申し訳なさといろいろ考え過ぎてなかなか気持ちを前へ進められなかったが、すぐに電話でコミュニケーションをとってさっぱりできた。突然の選択が吉とでるか凶とでるかわからないけども終わったことはもうスッキリと気にせず、きめた道を突き進むことにした。まるでimprovisationのようです。

4時半にリハに行くと、初対面のGeorge君が時間までにそこに着いて居た。どの曲をやっても初見がはやく、まちがわない。私のこともウィリーのこともよく見ていて信頼できる。ハーモニーのセンスがあって曲の把握もはやく、今回トリビュート的な意味を込めてやりたいと思っていたKenny KirklandやMulgrew Miller, Cedar Waltonのちょっと難し目の曲やWayne Shorterの曲、オリジナル曲を、1時間半のリハでひと通り確認できた。全部で20曲くらいライブでやった中、スタンダードはリハも楽譜もいらない。あしたのギグではどうなんだろう?なんだか、日常生活自体がimprovisationのようだ。そう思ってリハを終えて家に帰る。友達から電話があり明日のギグの準備をきかれた。こうこうでベースがかわって、、、え、誰になったの、、、、という話になる。ああ、こうして、今日のGeorgeの演奏や人柄の良い評判はほかのミュージシャン達にその日のうちに広がっていくねんなあ、、。

若手のGeorgeとウィリーとでは先輩後輩の関係で、スタジオやオフ・ステージでは明らかにある種の緊張感が双方にある。しかしGeorgeはどんなギリギリの要求や緊張感の下でもstage上ではそんなものはまったくものとせず、むしろチャレンジに挑戦することがたのしみかのように水を得た魚のような110%の演奏でライブでも期待を裏切らない。ベースラインは信頼できるし音は太いし、ウィリーとぴったりgrooveの波長が合ってる。曲やライブの進行もよく見ていてきめゴトも忘れない。そして与えられた場面ではどの曲も自分らしい解釈で挑戦的なソロをとっていた。曲の把握がはやい。伴奏しながらそんな彼の演奏を頼もしく見ていた。でも余計なことは弾かない。人間的にもそういう人という印象を受けた。めぐってきた僅かなチャンスを逃さずにつかみ精一杯自分の演奏を披露してモノにする。こういう人が10年後20年後にベテランとしてこの世界に残って行くのだろう。

ウィリーには彼がかつてレギュラードラムを務めていたCedar WaltonやHank Jonesのライブによく招待してもらった。今回のライブで私はCedarの数々名曲からセッションではあまり演奏されないHindsightとClockwiseの2曲を選んだ。Cedarのピアノスタイルに敬意を表しつつ完全なる自分の解釈で演奏した。Cedarが亡くなるまで4年も彼のバンドに居たウィリーがCedarにはやらなさそうなドラムを私に自然に付けてくれたので「よし、これでいいんやな」と感じた。
あたらしく書いたオリジナル曲はリハができたお陰でサクセスフルだった。この2人にしっかりボトム(低音部&リズム)を支えられて私も110%のエネルギーでとてもたのしく自由に演奏してきました。いろんなことが勉強になりまた次の課題がクリアにみえてきて、とても充実した気持ちです。

ライブに来てくださった皆さん。本当にありがとうございました!!







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